造形は光の言語　その1

 

テレビの画面に登場する女性タレントや　巷の若い女性の胸に

2002年の秋は　十字形のアクセサリーが大流行しました

実は治療の現場では　かなり以前から造形エネルギーの活用を

「気」の防衛や調和　浄化作用の目的で試みていました

 

当初は自然石の波動で「気」の健康を保全したのが始まりで

次第に鉱物の特徴や個性を知るところとなり　模索するうちに

数の力へ進み　さらに造形へと順に発展していったのでした

既製品では欲しい物が見つからず　手作りに挑戦した人もいます

 

手作り組の一人　青年Ｔ君のエピソードをまず紹介しましょう

彼はこの３年ほど　月に２，３回　治療を受けるのではなく

自分の作品を見てもらうために　お昼休みにやって来ます

T君に関しては　実は予想もしていなかった展開になりました

 

彼が治療院を知ったのは　父上の送り迎えで来たのが最初でした

父上の病状は　医師の診断では奇病としか言いようのない状態で

家族にとっては　まさしく青天のヘキレキの出来事だったようです

それがたった一度の診療で　家族にすれば奇跡的に回復したのです

 

とはいっても　治療内容は治療師には奇跡でも何でもなく

希望してくれれば喜んで詳しく説明し　質問も受けたでしょう

そこからが私自身の本質的な役割だと自負しているのですが　

Ｔ君は当時も現在も「あおみどり」の世界には興味がない様子です

 

母上も夫が戻ったという結果に感謝し　それで満足していました　

それだけのご縁かと思われたＴ君一家が　しばらくしてから

月に一度くらい「安心のために」と　通院するようになりました

Ｔ君の診療も　これまでに数回くらいは行ったでしょうか

 

彼は　持病と思い込んでいたこめかみの痛みや　腹具合の症状が

単に体が弱いせいではないという診察内容を　理解してくれました

日々の感覚は　体が受信機として周囲の環境に感応した結果であり

一つ一つが意味のあるサインであるという説明を受け容れたのです

 

日用品や食べ物の安全性にも　体がアンテナを持っていることを

知識としてではなく　自分の体験を通して確信した様子でした

木灰や自然塩　自然石や砂などの有効性にも心を開放してくれて

そして　いつのまにか家族のお守りを自分で作り始めていました

 

トルコ石やラピスのビーズや　ヒバ玉で作るネックスレス

家を守るストーンサークル　地球の磁場の流れを補正する自然石

蜜ろうや和ろうそくを用いて「火」の自然霊による浄化方法や

木酢蒸留水　野草　薬草酒なども自主的に試みるようになりました

 

自分の手で家族を守りたいという　純粋で素直な気持ちのＴ君は

黙々とそれらを実践しては　疑問や質問を持ってやって来ます

そうこうするうちに　彼はさらに深い体験をしていったのです

いつしかエーテルアイで他次元を視るようになったのでした

 

彼はまた　意味のあるヴィジョンをみるようになりました

その頃　海岸に打ち寄せられた流木で十字架を作り始めました

一日と持たず波動が消耗してしまうもの　長く持続するもの

これまで何十個と作っては　お役御免の作品を焼却したはずです

 

そうしたある日　製作中に突如「霊聴」が始まりました　

十字形以外の造形イメージが届き　それを造って持ってきました

彼のお守り作りはまだ始まったばかりですが　彼の体験を通して

読者の皆さんと「光の言語」を学んでみようと思いたちました

 

造形（幾何学）は意味深い言霊が包括されています

十字形一つをみても「浮き彫り」「沈み彫り」「くりぬき」・・・

それらを創る意識も関係しますが　防衛や審判の働きとなります

「きょうの風」に掲載していきますので　続報をお待ち下さい

 

蛇足を書き足します

Ｔ君のようなエピソードを紹介すると　読者の皆さんの中には

霊視（み）たい　霊聴（き）きたい　という願望が生まれたり

超常能力を持たなければならないと　誤解されるかもしれません

 

治療院には　見えなくてもいい異次元の世界が見えてしまうため

心身を病み　日常生活に支障をきたしている患者さんも来ます

光に満ちた安全な領域ばかりでなく　恐怖にこわばる世界もあり

彼らは苦悩し　ひたすら普通の感覚での暮らしを願っています

 

超感覚が表れなくも　むしろそれが「贈り物」だという考え方と

健全に生かされている「祝福」を　忘れないようにしましょう

必要な情報と出会いは　偶然を装って　向こうから届くものです

きっときっと　絶妙のタイミングでやってくるに違いありません