求めよ　さらば与えられん

 

最近は「リーディング」を求めて来院する人が多くなりました

また　異次元の情報を伝えても　違和感なく受け容れてくれます

テレビや映画で超常現象の題材を扱うようになったからでしょうか

アニメのストーリーに至っては　まさにその類が人気と聞きました

開業当初は　投薬では好転しない症状をかかえた患者さんや家族が

口伝えで治療院を知らされ　訪れるという人がほとんどでした

ここ２、３年は　たまたま拙書を読み　関心を持って下さったと

遠方から　まるで「良きに計られた」出会いの贈り物もあります

本来の施術の成り行きと　時に患者さんの質問に応える必要上　

天使やスピリットたちの通信を伝達する恩恵にあずかります

一人に１時間　一日に６人という診療スタイルで１０年が経ち

異界存在との関わりを観察し続けて昨今　気付いた問題があります

特に２０代や３０代の　本質的な生き方を模索する人たちに接して　

「求めよ　さらば与えられん」という聖句を　強く想い起こします

治療師自身の体験を振り返っても　その頃に求道して出会った真理に

現在も支えられているので　先の聖句は真実であると確信しています

ただ　求めかたと　援助と協力の有無については条件があるようです

それは　己が最善を尽くす前に求めても　答えは得られないことです

「私の守護天使に　こっちがいいかあっちがいいか　聞いてください」

と　安易に友だち感覚で　何から何まで質問してくる場合がそうです

たしかに　拙書の文中や　治療室で患者さんと雑談する際に

「たとえ　世界中の人々があなたの敵にまわったとしても　背後には

あなたを決して裏切らない絶対的な味方がいます」と説いてきました

がしかし　いつでも何でも　肩代わりしてくれるわけではありません

もちろん治療師が出会った人々は　真剣に苦悩し　叶うものであればと

スピリットに敬意を払いながら　尋ねる人がほとんどです

誰もが未来を見通せる味方が存在すると知れば　再び失敗をしないよう

正しい道筋をあらかじめ聞いてから踏み出したいと思うのは当然です

援助を請うてはいけないというのではありません

その前に　やるべきことがあると　痛感する依頼がたびたびあります

まず自力で最善を尽くしてみる　そうしてから援助を求める　

これが　高次なスピリットとの関係性を築く第一条件だと思います

別の訓（おし）えに　「天は自ら助くる者を助く」があります

与えられるためには　受け容れる用意がなくてはならないと思います

おのれの為すべきことに一心に取り込み　実践の日々の中で　

いつの間にか受ける用意が整い　晴れて贈り物を受けたいものです